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市場センチメントとは
円高ドル安に加速がついています。ここ一月以上90円を下回る円高基調が続いていましたが、先週金曜日の雇用統計の結果を受け、85円に迫る急落でした。明日はFOMCが開催されます。追加金融緩和策が提示されれば、85円を突破し、2009年11月の高値(84円82銭)も超えた15年ぶりの円高水準も考えられますね。
このきっかけとなった雇用統計ですが、非農業者部門の民間部門雇用者数が市場予想の9万人増を大きく下回る7万1000人増と言う結果でした。
これまでのニュースでは「米国景気回復の鈍化懸念」という表現が使われていましたが、今回は「米国景気減速・景気後退」と一段と後ろ向きの表現で報道されていることが気になりました。企業の決算発表はけっして悪くなく、雇用についても「増加」であることは事実なのですが、その回復ペースに対して市場もメディアも不安・不信をもっていて、それが各市場(為替・株式・債券市場)の相場にはっきりと表れています。
これまでも経済指標が市場に与える影響の大きさについて書いてきましたが、もっとも重要なのは市場がそれをどういうふうに受け止めるかということ、つまり「市場センチメント(市場心理)」です。
市場は参加者=人間によって動いていますから、最終的には人の思惑が相場を動かしているといっても過言ではありません。特に為替市場は理論価格がありませんし、その値動きの方向も勢いも市場センチメントによるところが大きいのです。もちろん厳密にいえば、購買力平価などから求められるレートはありますが、通常参加者がそれを指標として売買しているわけではないことはご承知の通りです。
市場センチメントは前述の通り参加者の思惑・心理ですから、景気動向や経済分析をもって出来上がるものではなく、相場の影響を受けて楽観的にも悲観的にもなり、また相場もセンチメントの影響を受けて変動しているものです。ニュース速報等の論調も大きく影響します。当然のことながら「行き過ぎ」となり実際の景気動向とかい離してくることも多く見受けられます。
ただ、そのセンチメントが実際の景気動向をも動かすこともあります。今回のように市場が悲観的になり相場を押し下げることが長期化、加速化すれば、直接的に企業収益を圧迫し、雇用はますます伸びず、その不安から個人消費の停滞が続き・・・というスパイラルに落ち込んでいってしまうことも十分あるからです。
私自身は、これまでは「米国景気回復の鈍化懸念」と報道されていても、経済指標はたとえ予想より悪くともプラスの結果も出ており、企業収益も悪い状況ではないため、日米とも来年に向けて景気は上向くというシナリオを描いていました。
ですが報道の論調が変わってきたことで、単なる悲観論では済まなくなるのでは・・・と不安を感じているというのが正直なところです。まずは「カラ元気」でもセンチメントが上向くことが必要ですし、そのきっかけとなるイベントを期待したいですね。
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為替相場における注目ポイント
米FOMC・・・モーゲージ債償還金の再投資など追加緩和策に注目
米国債利回り動向・・・景気悪化懸念背景に金利低下・ドル安の展開か
政府・日銀の介入姿勢・・・85円割れでも実弾介入は見送りか
ユーロ圏GDP・・・欧州景気の回復基調示せばユーロ一段高も
日本の盆休み・・・輸出企業の売りオーダーと投資家の買い手控えで需給悪化も
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